一時保育室の朝は、とてもにぎやかです。特に、9時からの30分は、初めてお母さんと離れる不安から泣き通しで、0歳の赤ちゃんよりも、月齢が高くなりしゃべれるようになったお友達のほうがより激しく、「ママー‼」と、ありったけの声を出して、雄叫びをあげるかのごとく叫んでいるお友達もいます。その光景を目の当たりにしたお母様は、不憫に思われるのか、涙ぐんで出勤されることもあります。そんなお母様にも、「大丈夫ですよ!いってらっしゃい!」と、言葉をかけてお見送りするわけですが、お子様は、結構たくましいです。
「ママ、いつ帰ってくると?」と尋ねられ、
「おやつを食べて、お外で遊んで、給食をたくさん食べたら、迎えにきてくれるよ!」と答えると、一つ一つの言葉を繰り返し、ひとつの活動が終わる度に「もうすぐくると?」と、確認作業は忘れず、なんとか自分の好きな遊びをみつけて、少しずつ緊張の糸がほぐれていきます。
一人泣いているお友達がいると、他のお子様達もそのお子さんが気になって、お世話をしてくれます。3歳のお兄さんたちはもちろん、1歳5か月のお友達までも、泣いている友達の頭をなでたり、自分が持っていたおもちゃを貸してあげたり、オムツを運んだりと、いつもしてもらっていることを、「僕だってできるよ!」といいたげに頑張ってみせてくれてとても微笑ましい光景です。そんなお子様たちもついこないだまで、同じように大泣きしていました。
「ママがいなくてさみしいね!でも、僕たちがいるよ!」と、励ましてくれているようです。
保育士に抱っこされたり、おんぶされたりしながらも、泣いていたお子様も、しっかりお子様たちの様子を見ていて、「おもしろそうだな!」と感じると、突然その輪の中に入っていきます。そうなれば今度は、お母様がお迎えにいらっしゃっても帰りません。
今月は、新しいお友達がまた増えて、一段とにぎやかになりそうです!本格的な寒さがやってくる前に、お外でたくさん遊び、保育園ってたのしいんだよ。と伝えていきたいと思います!
一時保育担当 キヨミ